介護士のストレス対処法

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こんにちは、現役介護士おもちと申します。

介護の専門学校で介護福祉士を取得し、従来型とユニット型の特別養護老人ホームの勤務経験があります。

介護士歴は、12年目になります。

現在は、育児とお仕事(介護士)の両立をしています。

このブログは、ご家族の方が介護が必要になってどうしたら良いかと思っている方・介護のお仕事に興味のある方・現在介護士として働いている方に向けて書いています。

少しでも役立つ情報や、共感して気持ちが楽になる事などがあると嬉しいです。

この記事では、私自身が介護士をしていてストレスに感じる時感じた時の対処法をお伝えします。

現役介護士の方で、皆同じような事でストレスを感じてるんだなぁと思って気持ちが楽になったり、対処法が少しでも参考になれば嬉しいです。

介護士がストレスを感じる時ってどんな時?

1.変則勤務(特養に限ってですが早番・日勤・遅番・夜勤の変則的な勤務)

2.お年寄りの対応(認知症の方など)

3.人間関係(上司や同僚、後輩、他職種、お年寄りのご家族の方など)

4.業務の量の多さ

5.休日が少ない、お給料が少ない                  など

お仕事をしていて、ストレスに感じる事はだいたい上記の中に入るのではないでしょうか(´∀`;)

以前お仕事に集中しすぎて私自身少し体調を崩した事もあるので、これからはそうならない為に考え方や働き方を見直しました。

見直してからは、強いストレスはなくなり気楽に働けています。

1.変則勤務

介護施設ではだいたい早番・日勤・遅番・夜勤の変則勤務だと思います。

変則勤務に体が合わない方は、「次の日が早番で朝早いから起きれるか心配で眠れない」・「夜勤明けでうまく眠れず、睡眠リズムが崩れてしまう」等の話しを聞きます。

私は、朝は強い方で夜は眠たくなってしまう体質であったので早番はつらいですが前日に眠れないほど心配になる事はありませんでした。

また変則勤務ならではの、早番は夕方早く帰れるので用事が出来たり、遅番は朝遅いのでゆっくりできたりします。

それよりも夜勤中の眠気との戦いの方が辛かったです。。。(夜勤明けの達成感は好きでした( ´∀` )やる事全部終わったー!事故も急変もなく平和だー!帰って寝れるー!っていうのが好きでした)

【対処法】

・早番前に眠れない時には、最悪眠れなくてもいいので横になって休む

本当は早めに消灯して、眠れるといいのですがそれは皆さんやっていると思いますし、それで眠れたら悩んでないと思います。

なので、最悪眠れない時には無理に寝ないでとにかく体を休ませる事を優先した方がいいのではないかと感じます。

私は眠れない事はなかったのですが、、、夜勤中の休憩時間で眠れなかった時がありました。

その時には横になり、体を休めただけでもだいぶ違ったので早番前の眠れない時にも当てはまるのではないかと思います。

・夜勤前と明けの時のお昼寝時間を自分に合った時間帯で見つける

夜勤前や明けの時はだいたいどの時間にどのくらい寝ると、体が辛くないか等の検証をして1番合っていそうな時間帯に寝るようにしました。

ちなみに16時間夜勤の時には、夜勤前は朝遅くに起きてそのあと14時から18時頃まで仮眠・夜勤明けは帰ってから(10時過ぎ)だいたい4時間~5時間くらい寝てから起きていました。

8時間夜勤でも同じくらい前後に4時間ほどの睡眠をとっていました。

私の場合はこのくらいが、夜も寝れて日中も起きてられる時間だったので自分に合っていたのだと思います。

日中寝すぎてしまうと夜眠れなくて夜更かし出来てしまいますし、日中休まず遊びに行くと体がだるくなってしまいますし、これは本当に人それぞれだと思います。

※本当に変則勤務が体に合わない方は、体調や精神的な面を崩す前にデイ等の日勤のお仕事を視野に入れてもいいかもしれません。

2.お年寄りの対応

施設に入居されているお年寄りは、お一人では暮らしていけない方です。

(施設入居の対象者は介護度3~です)

ほとんどの方が認知症や脳梗塞などの既往歴(今までかかった病気)があります。

既往歴によっては、脳梗塞によって言葉が出づらくなってしまった方や認知症により感情のコントロールができなくなってしまった方等症状は様々です。

特に介護といえば”認知症”という病気はイコールに思われる方も多いかと思います。

認知症と一言で言っても何種類かに分かれており、それぞれ症状が違います。

(認知症については長くなってしまうので、また後日ご説明します)

そういった病気を持ったお年寄りの対応というのは、初めての方はとまどう事ばかりかもしれません。

介護拒否や帰宅願望など対応に悩む事も多いかと思います。

私も実際の介護現場では、1人で複数の方のケアに当たっていたのでナースコールが重なって、お一人の対応を終えてからもう一人のところに行くと「遅いねぇ(トイレ希望の方だったので早く行きたかったんだと思いますが)」と言われたり、帰宅願望の強い方に対してお話を伺っていたら「適当な事言って!」と言われたり。。。

気持ちはわかりますが、現状どうする事も出来ない事もありグサッとくる言葉を聞く事もありました。

自分がもう1人いればいいのにな、、と勤務中に思ったものです(;´∀`)

【対処法】

・お年寄りを自分(介護士側)の思い通りにしようとしない

介護士1人に対して何人ものお年寄りがいると、どうしても自分の思う通りにお年寄りを動かそうとしてしまいがちだと思います。

介護される側からしたら自分だって、嫌な時は嫌ですし、良い時は良いですよね。

拒否があるのに無理してケアをしてしまったり、、、

(拒否に関しては例えば、毎回トイレの拒否があるとどこかのタイミングで行かないといけないと思うので、時と場合やケアの仕方によると思いますが、、)

もし拒否をされたら無理にケアに入らず、時間をおいてから再度声をかける等の工夫が必要です。

まず、人は思い通りにはならないので(お年寄りに限らず)ケアに入って自分が少しイライラしてきてしまった時には“いま思い通りに動かそうとしてないかな?”・”これって今すぐに入らないといけないケアなのかな”などと客観的に考えるようにしています。

どうしてもこの時間には【こうしなきゃ】【こうするべきだ】という気持ちが強かったりすると、そこに当てはめようとしてしまうので、違った時にイライラしがちです。

客観的に見れると、選択肢が増えて相手のペースに合わせられるようになったり、自分自身も気持ちに余裕が出来てきます。

※あまりに対応が上手くいなかない場合には、他の職員の方に代わってもらったりうまく対応している職員の方のケアを見ると参考になると思います。

・病気を知る

認知症であれば、昔の事は覚えていても最近の事を覚えるには時間がかかったりすぐに忘れてしまう場合もあります。

なので何回も同じ事を聞かれる事があります。(いつ帰れるのか・食事はまだか等)

認知症が病気である認識が薄いと「また同じ事を何回も聞いてきて」となってしまったりするかも事もあるかもしれません。

“また同じ事を何回も聞いてきて”と思ってしまう方は、大半の方は真面目な介護士の方だと思います。

毎回真剣に答える事は本当に素敵ですが、相手にわかってもらおうとしっかりと毎回説明をしすぎると疲れてしまいイライラにつながるのではないかなと思います。

そんな風になりそうな時は、答えはしますが心ではで少し流す気持ちで答えてもいいのではないかと思います。

お年寄りも怒って答えられるより、答えがわからなくでも一緒に考えてくれるような柔らかい雰囲気の人の方がいいのでは、、、と個人的には思ってしまいます。

お年寄りの状態や言動を病気を知ったうえでみると、また違って見えるかもしれません。

どうしたらお年寄りが穏やかに過ごしてくれるか考えた方が、すんなりケアにも入らせれくれたり自分もお年寄りも楽になると思います。

・距離を置く

ケアの中でどうしてもイライラとしてしまう場合には、出来るのであればケアを他の介護士に代わってもらいます。

もしも代わる人がいない場合には、私の場合その場から離れられるならトイレに行って深呼吸をします。

何かで読みましたが、イラっとした時に6秒たえると怒りに任せた行動になりにくいと書いてありそれを実際にやっています。

そもそも私自身、人間なのでイライラしてしまう事はあるし、そういう気持ちになるのは仕方ないと思って働いています。

ただその場面でどれだけそのイライラを表に出さないようにするかは、とても意識しています

イライラしちゃだめというのは、難しいことなので“今わたしイライラしてるな、落ち着こう”と気持ちを落ち着かせるようにしています

そのためには、少し距離をとる事も大事だと思います。

実際に職場ではイライラした状態でケアに入ってしまい、とげとげした対応をした事でトラブルになった介護士もいました。

お互いにいいことないので、そういった場面を少しでも減らしたいですね、、、(´;ω;`)

3.人間関係(上司・同僚・先輩・後輩・他職種・ご家族の方)

介護をする上では関わりはお年寄りだけではありません。

一緒に働く職場の方や他職種、ご家族の方などとの関わりも大事になります。

介護はチームでやっていきますが、人それぞれ立場も違いますし考えも違います。

目的(お年寄りの希望の生活)を共有したうえで、話し合いですり合わせて、どうケアをしていくのか考えていかなくてはなりません。

また介護士同士であれば、上司からの仕事の割り振りや後輩の育成などもあります。

ご家族の方であれば、信頼関係を築くところから始まります。

【対処法】

・必要最低限の関わりにとどめる

どうしても関わらないといけない時には、お仕事としてしっかりと関わりそれ以外の部分では距離をとってもいいと思います。

私も苦手な方もいましたが、少し距離を置いてみるとその人の良いところも見えてきて、自分にとって嫌に見えていたところだけではなく良いところも見えてきました。

(距離をとっても、引き続きやっぱり苦手だと思う人の方が多いですが(;´∀`))

あとは、自分の考えを基準で考えていたので相手に対して”どうしてこういう言動をするのか分からない”等と思う事もありました。

(苦手な人って、すべてが苦手な行動に見えてしまいがちです、、、(;´∀`))

でも色々な考えがあるし、大切にしている部分は個人で違うのでその方の考えを変える事は出来ないなと受け入れるようにしました。

相手を変える事も出来ないので、自分の気持ちや受け止め方を変えるしかないかなと思います(;´∀`)

(その方が、相手を変えるより楽でしたしイライラする事も減りました)

・対応を代わってもらう

本当に難しい時には、対応する職員を代えてもいいと思います。(後輩指導や、ご家族の方の対応に関して)

苦手なままでも、お仕事と割り切ってできればいいですが割り切れないほどの状況(態度に出る、口調に出る等)ではお互いに信頼関係は築けないので代わった方がいいと思います。

後輩指導やご家族の方の対応は信頼関係が出来てからの関わりになるので、難しい事もあるかと思いますが、、、(;´∀`)

また、信頼できる人が職場にいるなら、対応の相談をしてもいいですね。

万が一、最初はできなくてもだんだんと対応出来てくるものです。

不思議とまた同じような状況はやってきます(。_。)笑

けれど同じような経験をしているので、以前はここが良くなかったから気を付けようと対応を変える事も出来ます。

私も失敗と改善の繰り返しですが、まだまだ課題はあります(;´∀`)

4.業務量が多い

普段の業務の他にも、個別担当業務・委員会活動や取り組み等があります。

日常的には、イレギュラーな事(排せつ漏れ・入浴拒否・事故報告書など)でいつもの業務が進まない事もあります。

【対応策】

・一人で対応せず他の職員の手を借りる。(日常業務でのイレギュラーに対して)

例えば、イレギュラーな事が起きたとしてそれを対応していると他の事が出来ない事もあります。

(時間に余裕をもってケアしていたら、イレギュラーになっても大丈夫な事もあるかと思いますが)

その時には、”自分は早番だから早番業務をここまで終わらせないと”等と思わず、遅番の方でも出来る範囲の事に関してはお任せしたり、イレギュラーに対応する時間をもらうといいと思います。

“頼るのは悪いな”と思う事もあると思いますが、相手が同じ状況になった時に今度は自分が同じようにフォローできる関係だと気持ち的にも楽ですよね(。・ω・。)

・業務の内容に優先順位をつける

色々な事を一気にしようとすると、何から手をつけたらいいのか分からず結局すべて中途半端になって、終わりが見えない状況になった事がある方もいると思います。

私はやらなくてはいけない事が多かった時には、1枚の紙にやる事と期日(提出期日のあるもの)をやる事が出てきた時に書き出していました。

(こうするとやり忘れもないですし、やらなくてはいけない事がすぐにわかるので、私には合ってました( ´∀` ))

とりあえず業務の内容に優先順位をつけて、隙間時間にできそうなものを日常業務の時にやったり、フリーの時間をもらえた時に紙を見てすぐにとりかかれるようにしていました。

リーダーの時には最初は”皆忙しいだろうし、頼むの悪いな”と抱え込んでおり、自分が本当にやらないといけなかった事がしっかりと出来ていませんでした、、、

(日々の業務に追われて、後輩指導もおろそかになったり周りを見る余裕がなかったです(;´∀`))

細かな雑務は皆で交代でやったり、自分じゃなくても出来る事と自分がやるべき事を分けるようにしていきました。

お仕事出来る方は自分でやった方が早かったり、やり方を伝えるのがおっくうだなと思う方もいるかもしれません。

けれど全部やっている状況だと、自分がいなくなった時に他の職員の方が”これってどうしてたんだろう”となってまた1からになるので、共有できるところはやってもらった方がのちのちお互いに困らないなと感じました。

・無駄を見直す

業務の中で引き継ぎで今までやっていたけど”これって本当に必要かな”と考える事は大切だと思います。

習ったとおりにやっていたけど、これってなんの為にやっていたのか等を確認してみると意外と省略しても良さそうだったり、代替え案で簡単な方法があったりするかもしれません。

上司や先輩に確認しながらすると、業務の作業時間が減って時間を作れるかもしれません( ´∀` )

※何事にも根拠があるので、知ると自分は無駄だと思っていた事でも必要だったなと感じる事もあると思います。

・やらない事を決める

少し時間の余裕が出来た時に、あれもこれもやろうと思って結局忙しくなった事ってあると思います。

ゆとりをもってお年寄りとお話するのも大事なお仕事なので、そういう時間にあててもいいと思います。

5.休日・お給料が少ない

施設によっては、お給料や休日の数は違うと思います。

8時間夜勤だと明けはお休みとなってしまうし、介護処遇手当の支給額も違いがあるかもしれません。

【対応策】

・自分の生活に合った施設を選ぶ

自分自身で外せない条件をクリアしている施設等で働くのがいいと思います。

例えば、夜勤が長くても1日休みが多い方が良ければ特養の16時間夜勤をやっているところがいいですし。

変則勤務が嫌なら、デイサービスや訪問介護等もあります。

働く場所は色々ありますし自分の生活スタイルや体調を考慮して施設選びが出来ると良いかと思います。

ちなみに私は、家が比較的近いという事と施設長の介護に対する考えに共感して施設を決めました。

変則勤務もやったことないし、もし大変で嫌なら辞めようという気持ちも少しありましたが、なんだかんだでまだ続いています( ´∀` )

まとめ

介護の現場ではストレスに感じる機会は多いように思います。

“私はこういう時にイライラしやすいんだ”・”こういう事をしている時はつらいな”等、自分の気持ちを客観的に感じる事はとても大切だと思います。

ストレスの原因が分かっていると、どうやったら自分がストレスを感じないように働けるか考える事が出来るのでとにかく自分の気持ちを知る事も大切だと思います。

自分が我慢すればいいというのは長く続きません。

やり方や受け止め方を変えないと、いつまでも我慢の状態になってしまいます(;´д`)ゞ

少しでも、ストレスが少なく自分の気持ちも優先して、穏やかにお仕事が出来るといいですね( ´∀` )

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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